2012年12月16日日曜日

Best of 2012 #10 - Jessie Ware "Devotion"


ップス業界ではエイミー・ワインハウスの他界、新たなディーヴァとしてのアデルの台頭、リアーナの虐待問題・・・などが大いに騒がれた1年だったが、ダブステップが好きなイギリス人は全く別の女性シンガーの登場に熱狂していた。その名はジェシー・ウェア。デビュー作となる『デヴォーション』では新人とは思えない凄みのあるボーカルを披露している。ダブステップを基調としたサンプリングと生楽器の絶妙なバランスも素晴らしく、シャーデーがアップデートされたような“Running”、ジェイムス・ブレイクを意識した“Taking in Water”など大物と比較しても引けを取らない楽曲がずらりと並ぶ。方向性が定まらない女性アーティストが次々と流行りのクラブ・ミュージックに手を出す中、自身の手で唯一無二の世界観を展開したモダンR&Bの傑作。

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