アメリカやヨーロッパのアーティストが宇宙をテーマにした音楽を作ると多くの場合それは神秘的で絶対的な存在として解釈されるが、日本のアーティストにとっては奇妙な生き物のような感覚なのではないだろうか・・・このユニークなアヴァンギャルド・ポップスを聴いていると、そんなことを考える。オオルタイチ3年ぶりのアルバムはグリッチ音やピッチの高いシンセを多用した前作に比べてエレクトロニカの要素を強め、作品として聴きやすくなった印象。それでも危なっかしさやテンションの高さは全く損なわれておらず、ギリギリのポップスとして見事な完成度とオリジナリティを誇っている。ボアダムスのEyヨとフライング・ロータスの盟友ダーデラスという、全く異なるシーンに属する2人がリミックスに参加しているということが、その事実を何より証明しているだろう。同じ方向を向いているアニマル・コレクティブの何倍も面白く、セクシーで、尖ってる。
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