2011年12月25日日曜日

Best of 2011 #8 - Gang Gang Dance "Eye Contact"


ブルックリンのノイズ・シーンから出てきた彼らがここまでポップで構成力のあるアルバムを作れるとは、一体誰が予想しただろう。前作『セイント・ ディンフナ』('08)はクリエイティブな作品だったが統一感に欠け、実験音楽の域を超えることはなかった。それに比べて今作は即興的な要素を減らし、より綿密に練られたソングライティングへとシフト(”4AD Sessions”でのスタジオ・ライブを見る限り、キーボードやサンプラーを操るブライアン・デグロウの素晴らしいプレイを軸に、多くの曲はほぼ完璧に再現されていた)。特に、何重にも織り込まれたデグロウのシンセにタメの効いたドラムソロが加わって盛大に幕を開ける"glass jar"は11分という長さを感じさせないほどトリッピーで、間違いなく今年のベストトラックのひとつ。乱反射し続ける光の中で踊り続けよう。

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