2012年6月30日土曜日

「イタリアン」ではないイタリアンの良さ


スタやピザが食べたいと思ってイタリアンレストランに入った瞬間、他のものが食べたくなって後悔するという不思議な現象がよく起きる。関内・日本大通り駅に面したヴェローチェの地下にある「陽気なイタリア酒場 E'Carina」は、そんな心理現象に応えようとランチメニューに「ビフテキ丼」が用意されている。イタリアンならではの発想で改良を加え続け、他にはない本格的な丼モノ料理となっている。

「ビフテキ丼 パート3」(1050円、サラダバー&ドリンクバー付き)はその名の通り、3回にわたって改良が加えられている逸品。「パート1,2とどこが違うのか」という質問に対し、店員さんは「よくわからないけど、揚げたタマネギが加えられたり、そんな感じ」と答えた。やや不明瞭ではあるが、笑、その凝った盛りつけを見れば手のかかった料理であることは一目瞭然だ。そして、驚くほどさっぱりしたステーキと欧風のライスとの相性が素晴らしい。イタリアンを敢えて頼まず、出てきた料理がやっぱりおいしくなくて「やっぱりパスタ頼んでおけば良かった」という2重の後悔も皆無。何より、「ここでしか食べられない料理」に出会えたという感動に浸ることが出来る。「良い意味で裏切られる」とはこのことだろう。




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