Skrillexの過剰にスクリュード・アップされたベースとシンセを大胆に拝借した冒頭の「Everybody」を聴いてぶっとんだが、それに合わせて同じアジア人とは思えないキレキレのダンスを踊る彼らの様子をYouTubeで見たとき、ああ、KーPOPは新たなステージを迎えたんだなと確信した。レトロな生楽器と細切れに挿入される効果音のバランスが絶妙な「Queen of New York」や実験的なコードワークをそつなく歌いこなす「One Minute Back」も素晴らしい。ここ日本の男性アイドルと言えば、20年以上同じ曲を量産し続けるジャニーズと、客を適度に満足させることに全力を注ぐEXILEくらいか。彼らが音楽ファンを獲得できないのは、「アイドルだから」という単純な理由のみならず、自分を追い込むストイックや、新しい音楽を作ろうという意識が欠如しているからに他ならない。韓国政府が戦略的に金をじゃんじゃんつぎ込んでいるという違いも加味した上で、あらゆる側面で完敗だと改めて実感した一枚。
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