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2012年6月30日土曜日

「イタリアン」ではないイタリアンの良さ


スタやピザが食べたいと思ってイタリアンレストランに入った瞬間、他のものが食べたくなって後悔するという不思議な現象がよく起きる。関内・日本大通り駅に面したヴェローチェの地下にある「陽気なイタリア酒場 E'Carina」は、そんな心理現象に応えようとランチメニューに「ビフテキ丼」が用意されている。イタリアンならではの発想で改良を加え続け、他にはない本格的な丼モノ料理となっている。

「ビフテキ丼 パート3」(1050円、サラダバー&ドリンクバー付き)はその名の通り、3回にわたって改良が加えられている逸品。「パート1,2とどこが違うのか」という質問に対し、店員さんは「よくわからないけど、揚げたタマネギが加えられたり、そんな感じ」と答えた。やや不明瞭ではあるが、笑、その凝った盛りつけを見れば手のかかった料理であることは一目瞭然だ。そして、驚くほどさっぱりしたステーキと欧風のライスとの相性が素晴らしい。イタリアンを敢えて頼まず、出てきた料理がやっぱりおいしくなくて「やっぱりパスタ頼んでおけば良かった」という2重の後悔も皆無。何より、「ここでしか食べられない料理」に出会えたという感動に浸ることが出来る。「良い意味で裏切られる」とはこのことだろう。




2012年6月20日水曜日

細胞で感じるダブ—Moritz Von Oswald Trio



ニマル界のバトルスとでも言おうか。なにせ、モーリッツ・フォン・ オズワルド(ベーシック・チャンネル, リズム&サウンド)、マックス・ローダーバウアー(サン・エレクトリック, NSI)、ヴラディスラフ・ディレイ(LUOMO, Uusitalo)という、ジャーマン・エレクトロニカの大御所を集めたスーパーグループだ。まぁ、そんなことはどうでもいい・・・なぜなら、彼らはその肩書きに恥じることなく刺激的な音楽を鳴らし、「ミニマル・ダブ」という未開のジャンルをダンスフロアにまで持って行ったからだ。最大の魅力は、聞き手を飽きさせない音色を生み出す創造性と、生演奏であることを強く意識させる独特のグルーヴを携えた「バンド」であるところだ。電子音楽、特にミニマル・ミュージックの分野で彼らのようなバンド感を持ったアーティストは希有で・・・というよりそんなことをできるのが彼らぐらいなのだろう。

どの作品も素晴らしいが、ダビーなベース、トライバルなパーカッション、そしてグリッチ音が縦横無尽に交差するデビュー盤『Vertical Ascent』のクールな熱情は、雑踏や台風のやかましいノイズを消し去ってくれるだろう。身体ではなく、そのさらに奥。細胞で感じるダブ—それがモーリッツ・フォン・オズワルド・トリオだ。






2012年6月16日土曜日

6月のプレイリスト

1. Fiona Apple "Every Single Night"


2. Hot Chip "Motion Sickness"

3. Bobby Womack "If There Wasn't Something There"

4. Grizzly Bear "Sleeping Ute"

5. Here We Go Magic "Only Places"

6. Peaking Lights "Cosmic Tides"


7. DJ Rashad "Over Ya Head (with DJ Manny)"




忙しい時に効く音楽は何と言っても「ソング」だ・・・という訳で、今月はアンビエントやダブステップから遠ざかり、インディー・ロックやポップの新曲を良く聴いた。中でもFiona Appleの久しぶりのシングルは曲の構成力、気の利いたアレンジ、そしてだだ漏れのエモーションが素晴らしく、若手ボーカルとの格の違いを見せつけた。注目のローファイ・ダブ・デュオ、Peaking Lightsの新作も、意外なほどトリッピーな傑作だった。

他にもLaurel Halo とかSubmotion Orchestraとか聴いたけど、所詮は『Kid A』の呪縛から逃れられない可哀想な子供たち・・・という印象。そういえば、日本のバンドシーンて今どうなってるんですかね。笑





2012年6月13日水曜日

今月の本棚


左から: 『裏アンビエント・ミュージック1960-2010』/『マイルス・デイビス―没後10年 (KAWADE夢ムック)』 /『MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2012年 04月号/『美術手帖 総力特集/アンディ・ウォーホル 1987年6月号』/『200CD ブラック・ミュージック (立風書房200音楽書シリーズ) 』/ビル ハークルロード、ビリー ジェイムス『ルナー・ノーツ―キャプテン・ビーフハート』/城山 三郎『小説日本銀行』/H P Lovecraft『The Colour Out of Space (Penguin Mini Modern Classics)』/バティスト・ブランシェ/チボー・フレ・ビュルネ『ジダン』/Gabriel Garcia Marquez『One Hundred Years of Solitude』/Edward St Aubyn『At Last.』/Hilary Mantel 『Bring Up the Bodies 』