今年のベスト・ニューカマー。男女2人組によるエレクトロ・ユニットという肩書きは昨年ブレイクしたPurity Ringと同じだが、彼らのような即効性はなく、感情を抑制しながらじわじわとフロアを暖めていく。空間を非常に意識した作品になっており、余分な音が抜き取られたあとに残る統一された音色と囁くように歌うボーカルが心地よい。
2013年12月23日月曜日
Best Songs 2013
電車やタクシーの中で音楽を聴くことが多かったこの1年。それゆえか、キャッチーでコンパクトな選曲になっています。今年は例年に増して女性アーティストの躍進が目立ったような。あとはヒップホップが国内外でかなり盛り上がり、傑作も多数あったようなのですが、全くついて行けずリストには入れておりません・・・MVPはガチガチのエレクトロにK−POPとチルウェイブをうまく取り込んだ中田ヤスタカ。アンテナの張り方はさすがだと思いました。
1. Basement Jaxx “What a Difference Your
Love Makes”
2. Ciara “Body Party”
3. Sam Smith x Nile Rodgers x Disclosure x Jimmy Napes “Together”
4. Carly Rae Jepsen “Call me Maybe (Saint
Pepsi Edit)”
5. Julia Holter “In The Green Wild”
6. Daft Punk “Get Lucky”
7. Kingdom “Bank Head (Feat.Kelela)”
8. Steve Arrington & Dam-Funk “Good
Feeling”
9. Mount Kimbie “Made to Stray”
10. Egyptrixx “Alta Civilization”
2013年10月20日日曜日
Oneohtrix Point Never - "R Plus Seven"
これまで彼の音楽の土台であったアンビエント/ドローンから大きく逸脱した問題作。それ故に評価が難しいが、斬新さという点では彼の過去作品のみならず、近年の実験音楽シーンにおいても頭ひとつ抜き出ている存在だと言えるだろう。そして何度も繰り返し聴くうちに、メロディの美しさが際立っている作品であることにも気付く。複数のインタビューを読む限り、その要因は制作手法の変化にある。これまで彼はシンセサイザーやサンプラーを使って音の実験を繰り返しながら曲を作っていたが、今作はまずピアノの前に座ってメロディとテキストを考え、パソコンでエディットするスタイルへと転換したそうだ。その結果、曲の構成は複雑に、尺はコンパクトになり、『Returnal』に代表される陶酔感は大きく後退した。
これまでの楽曲を覆っていた霧を取り払うことで、彼が持つシュールな世界観はより一層純度を増して聴き手に迫ってくる。それは時に恐怖を伴う体験だ。現代美術家のジョン・ラフマンが手がけたグロテスクな“Still Life”のミュージックビデオではこんなフレーズがこだまする——「細部に至るまではっきりと見えているが、その意味を捉えることができない」
ただ『R Plus Seven』について、言葉で表現できることは驚くほど少ない。それだけ純粋な音楽作品というわけだ。
2013年9月14日土曜日
近未来で響くブラック・ミュージック—Janelle Monae『Electric Lady』
“Tightrope”でセンセーショナルにデビューした新世代R&Bシンガーによる3年ぶりの新作。「28世紀からやってきたアンドロイド、シンディー・メイウェザー」というキャラクターを演じた前作『The ArchAndroid』のコンセプトを引き継ぎながら、よりセクシーに進化したボーカルと研ぎ澄まされたグルーヴが光る素晴らしいアルバムだ。驚くべきはその確立されたSFチックな世界観で、プリンスやエリカ・バドゥなどの豪華ゲストを加えても「未来で鳴っている音楽」という感覚が揺らぐことはない。
本作はアンドロイドの「DJクラッシュクラッシュ」が司会を務めるラジオ番組を聴いているという設定。作品の中の社会には人間とアンドロイドが暮らしているが平等ではなく、アンドロイドは人間によって抑圧されたり、嫌われたりしている。曲と曲のつなぎ目でDJクラッシュクラッシュは、人間に対する不満を露わにするアンドロイドや、アンドロイドを馬鹿にする人間の意見を紹介していく。そんな中で、アンドロイドのアイドルであり、対立ではなく平和を主張する「シンディー・メイウェザー」ことジャネル・モネイの楽曲が流れていくという感じだ。
なんの変哲もない、ありきたりな設定だと思うだろうか。本作の素晴らしさは、近未来で鳴っているBGMとして機能しながら、普遍的なブラック・ミュージックとしての強度を誇っている点にある。彼女は作品のコンセプトと、黒人の女性という自身のアイデンティティーとの関連性についていくつかのインタビューでこう語っている。「私が表現したいのは『他者』という存在。シンディー・メイウェザーは抑圧されたマイノリティーの象徴なの」
華奢で背が低く、その繊細な声も一般的なソウルシンガーのイメージとは程遠い。ジャネル・モネイのこうした特徴が、彼女の『他者』というコンプレックスに一段と拍車をかけてきたのだろう。そうした苦しみを抱えながら、『Electric Lady』では力を尽くして歌い、踊る。その圧倒的なエネルギーは、洗練された楽曲の殻を破りながら訴えかけてくる。<We are tired of the fires. Quiet no riots. We are jammin’, dancin’
and lovin’. Don’t throw no rock, don’t break no glass. Just shake your ass.>
2013年9月8日日曜日
2013年7月20日土曜日
夏に聴くアンビエント5選
1. Candy Claws “In the Deep Time”
2. Mark McGuire “Own True Orbit”
3. Deep Magic “Alone in Her Cave”
4. Bee Mask “The Story of Keys and Locks”
5. William Basinski “Nocturnes”
朝→夜みたいな順番で並べてみました。ただ、Youtubeで聴けるものがほとんどありません・・・
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