2013年2月3日日曜日

高円寺の隠れた名店①「餃子バル 高円寺北店」


円寺駅北口を出てさらに北の方へ徒歩10分強。早稲田通りに出たところで道路の向こう側に「餃子バル」という気になる看板が出ています。中に入ると、カウンター席が11席、テーブル席2×2という、かなり狭い空間。ダウンジャケットを脱いで壁にかけようとすると、テーブル席に座っている人にあたってしまうほど(笑)。ただ、これは「バル」というコンセプトの通り、気軽に立ち寄って飲食ができるというお店なのでしょう。

僕が行ったときはカウンター越しの厨房に店長らしき人が1人。お客さんは6人で、このうち3040代ぐらいのカップル2人は既に食べ終わった様子でした。この2人、なんとお会計の際に「焼き餃子ダブル(12個)を持ち帰りで注文。(お店で食べて、家に帰ってからも食べるのか…どんだけうまいんだ…)期待は高まるばかりです。

カウンターに座りメニューを見ると、視界に飛び込んできたのは大きく書かれた「サービス ビールセット1000円」という文字。「ビールセット」とはビール+「焼き餃子ダブル」のセット。別々に注文する場合と比べて、確か200円くらいお得なんです。僕は初めての来店だということもあり、迷わずこれを注文しました。しかし、注文後に改めて全ての品が書かれたメニューを読んでみると、これが巧妙な罠だということに気付きました。

説明致しましょう。そもそも「餃子バル」をうたっているお店だけあって、メニューはほとんどが餃子。つまり…中華やラーメン屋では見ることのできない、興味深い種類の餃子がたくさんメニューに書いてあったのです。「バル」ということだけあって、ドリンクも中国系の見たことのない名前がずらり。安易に「ビールセット」に走るより、「シングル(6個)を食べてから「鶏皮餃子」や「しそ餃子」などに裾野を広げて行く方が、正しい食べ方なのだと気付きました。

しかし、時は既に遅し。「終わった…」僕は早くも深い悲しみに浸りながら、出てきた「ダブル」に箸を伸ばしました。すると…どういうことでしょう、あっという間に完食し、「鶏皮餃子」を注文していました。そう…ここの餃子、驚くほど「軽い」んです。下手すれば、一口で2つ食べてしまえるのではないかと思えるほど。「ビールセット」はトラップではなく、この事実に気付かせるための入り口として機能していました。


さらにサプライズは続きます。次に出てきた「鶏皮餃子」は文字通り餃子の皮ではなく鶏皮で具を包んだ餃子で、味は「骨のない手羽先」。つまり、めちゃめちゃうまいんです。カウンターには醤油・酢・ラー油という定番の調味料が常備されていますが、「鶏皮餃子」にはあっさりしたタレが一緒に付いてくるため、普通の餃子とはひと味もふた味も違った楽しみ方ができる。まさに「バル」の名にふさわしい、多彩なラインアップが用意されています。

しかし、食べすすめるうちに僕の中でひとつの欠点が浮き彫りになってきました。「これでは、いくら食べてもお腹がいっぱいにならないのではないか…」「鶏皮餃子」などの独自餃子は一皿(4個)400600円と、決して安くはありません。お腹がいっぱいにならないまま食べ続ければ、最後は地獄のようなお会計が待っていることは明らかでした。


もちろんこのお店は、このジンクスにちゃんと気付いていました。そこで用意したのが切り札とも言える「やみつきそば」500円。これは一見、細麺に葱、もやし、半熟卵がのっているだけの極めてシンプルなもの。しかし、器の底にたまっているタレと絡めて食べると、カップ焼きそばを和食の料理人がアレンジしたような、ジャンキーさと上品さとの絶妙なバランスに驚かされます。まさに究極のB級グルメ。周りを見ると、明らかに常連っぽい男性は餃子を食べず、これだけ注文していました。

間違いなく「餃子」に強みを持ちながら、さまざまな表情を見せる「餃子バル」。行く度に新しい発見がありそうです。





2013年1月26日土曜日

1月のプレイリスト


ダブステップの最前線3選


Submotion Orchestra “Thinking”



Teengirl Fantasy “Motif”




FATIMA AL QADIRI “Desert Strike”



インディ・ロック「第2派」の産声—Ducktails “The Flower Lane”



い返せば、昨年は本当に久しぶりに「ロックンロール」という言葉をネット上でよく見かけた年だった。それは単に、数年に一度、解散した大物たちが金稼ぎのために再結成する「ロックンロール・リバイバル」があったからではない。Ty SegallDirty Threeといったサイケデリックなロックバンドが力作を発表し、アメリカの若者たちの心を掴んだことが、最大の要因だろう。『KID A』で電子音楽がバンドという枠組みに応用できることが認知された2000年以降、もはや純粋なバンド・ムーヴメントは起こらないと言われていた。あれから12年が経った今。バンドシーンは再び変化の時を迎えているように思える。



2000年代後半から徐々に拡大していったDIYシーンの一角として人気を集める、米ニュージャージー州のReal Estateというインディ・バンド。Ducktailsはそのギタリストによるベッドルーム・プロジェクトだ。Stellar OM SourceJames Ferraroといった実験音楽シーンで活躍するアーティストを輩出したレーベル「Olde English Spelling Bee」からリリースされたデビュー作や、高い評価を得た2作目『Ducktails III』は一貫してローファイでドリーミー。それはDIYシーンの火付け役となったアマンダ・ブラウンのレーベル「Not Not Fun」やカセットテープのリリースでコアなファンを獲得した「Woodsist」の音楽と同様に、「ハンドメイド(手作り)である」ことが1聴してわかるようなものだった。

音楽ライターはインターネットの普及による膨大な音楽アーカイヴの誕生という歴史的背景になぞらえて、彼らの音楽を「懐古主義」と表現した。だが実際のところはもう少し単純だ。『KID A』後を生きる彼らにとって、「バンドがライブで実力をつけ、レーベルに発掘されてCDを出す」という方程式は存在しなかっただけなのである。手作りの音楽を、友人やその知人、そしてその知人に手渡しで売っていく。かつてはレーベルによってコントロールされていたツール(物流網、録音機材)が平等にアーティストにも提供されるようになったことで、それぞれのバンドにとって、地元のコミュニティはかつて無いほど重要性を増していった。その結果、DIYやカセットテープといったアナログな手段で音楽を作るバンドが増えていったのである。

ところが、最新作『The Flower Lane』はそうした「ハンドメイド感」とは一線を画す作品に仕上がっている。ローファイ度が薄まり、バンドサウンドを全面に出した楽曲が並べられているからだ。彼らの特徴だった、ベースの輪郭をぼかすことで波に揺られているような感覚を生み出す「チル・ウェイヴ」サウンドは薄れ、むしろベースが全体のグルーヴをけん引しているような楽曲が目立つ。リズム隊がボーカルの2人やシンセサウンドと美しく混ざり合う“Letter of Intent”や、アンサンブルに重点を置いた"Undercover"はその象徴のような楽曲だ。技術的に優れているバンドでは決してない。歌詞の面でも大きな心境の変化はみられないだけに、今回のサウンドの変容っぷりには驚きを隠せない。



ベッドルームからスタジオへ。”Flower Lane”を聴いていると、そんなインディ・シーンのトレンドが浮かび上がる。ローカルなコミュニティではとどまらない人気を獲得していることが、彼らを外向きのバンドへの変容を促している要因だとしたらどうだろう。Wild NothingsTame Impalaも同じような傾向の新作を発表している。新しいインディ・ロックが今、静かに産声を上げているのかも知れない。



2013年1月20日日曜日

1月のプレイリスト

踊れるミニマル4+チルアウト1


Soundstream "Julie's Theme"



Robag Wruhme "Donnerkuppel"



Cobblestone Jazz "Before This"




Bjork "Crystalline (Omar Souleyman Remix)"



Oni Ayhun "OAR003-B"



2013年1月12日土曜日

1月のプレイリスト


セックス前のR&B5選


D’Angelo “Untitled”



Curtis Mayfield “You’re So Good To Me”



Janet Jackson "Would You Mind"



Minnie Riperton “Inside My Love”



小池玉緒 鏡の中の十月

2013年1月5日土曜日

今年の抱負

2013年、絶対に観たい映画5選

















注目作品が目白押し。

2013年1月1日火曜日

1月のプレイリスト


元旦に聴くアンビエント5


Diskjokke “Golotrok”


Robert Turman “Flux”


Dolphins Into the Future “Verde”


Sensations Fix “Cold Nose Part 3, 4th Movement”


Grouper “Vital”


Cluster “Sowiesoso”